WeChatのミニプログラムの新機能が中国でビジネスモデルを拡張

WeChat ミニプログラム

WeChatとは中国IT企業2強のテンセントの10億人規模のユーザーが使っている中国では最も身近なSNSサービスで日本でいうとLINE、米国でいうとFacebook Messengerに近い。

中国ではGoogleが規制されており、その影響でGoogle影響下のAndroidでスマホアプリのプラットフォームであるGoogle Playが使えない。

そのため中国国内各社のアプリストア(App Store)が乱立している。

Googleと違いAppleのApp Storeは使えるがiPhoneは高価のため、中国では中国企業のファーウェイやシャオミ、VivoやOppoなどのシェアが高いこともあって、App Storeのシェアが圧倒的というわけではない。

WeChatがアプリを再定義する

スマホアプリの最大のデメリットは、使う時にインストールが必要なことで、また更新や容量管理、そもそもアプリ開く時に起動が重かったりすることだ。

それに対し、WeChatが仕掛けるミニプログラム(小程序)というプラットフォームは軽快に使えるためマクドナルドのクーポンを使おうとする時などの突発的にスピーディーに使用したい場面で重宝する。

また、Webページのようにユーザー体験を制限されることなく操作性も高いのがメリット。

さらに、WeChatは中国で決済インフラとして急成長しているWeChat Payを展開しているため、シナジーも見込める。

WeChatのミニプログラムの威力はスピード

前述のようにいちいち年に数回しかいかないようなチェーン店にいくときにそのチェーン店のアプリをインストールしてアプリをひらいてクーポンを見せるなどというような導線は面倒だ。

使おうとしたら「更新が必要です」なんていうことも少なくない。

しかしミニプログラムは「近くのミニプログラムを探す」機能があるので、いちいちインストールせずとも、その店舗のアプリをインストールしたりフォローしなくても、すぐに”アプリのような機能が”使えるわけ。

従来のようにQRコードスキャンで登録するだけで使用できるだけでもスマートだったが、この「近くのミニプログラムを探す」という機能はさらにQRコードを読み込む手間もスキップできるようになったのだ。

使いたいアプリ的機能を使いたい場所でスピーディーに使えるという点で既存アプリとは圧倒的に優位性があるのがミニプログラムで着実にユーザーも伸びている。

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Source: TalkingData

ミニプログラムがスタートした年初来からのユーザー伸び率を見ると、このようにユーザーの利用時間もユーザーの伸び率も非常に高い。

まだ全体のインパクトはないが、中国に進出している企業はこのポテンシャルのあるWechatオープンプラットフォーム/WeChat Mini Apps(微信小程序)の普及期をビジネスチャンスとして捉えるべきだろう。

このあたりの領域はFacebookよりもテンセントのWeChatの方が先行してビジネス開発をしている印象がある。